職員会議について
2021年08月26日
報告 勝本
現在ちいさな小枝では週1回火曜日夕方から職員会議を定例でおこなっています。
参加者は3人の職員と私勝本、それに実践アドバイザーをお願いしている河村理事、そして佐藤施設長(文書参加)です。
コロナの関係で全員がオンライン会議としており、パソコンの前にスタンバイした5人の活発な意見交換がおこなわれています。
職員会議ですので業務伝達を最初におこない、毎回所員の様子やテーマを決めての勉強会的討議をすすめています。
ある日の支援記録に佐藤施設長から次のような助言がありました。「意思決定支援の4つの側面について勉強したいですね。意思疎通支援、意思形成支援、意思表明支援、意思表現支援の4つです。理解しているようで理解できていないのでは支援の効果が期待できない」
8月24日の職員会議では、最近職員が心がけている意思決定支援を柱に考える実践(様子は職員の独り言②を参照)と関連するということで佐藤施設長の助言を含めさまざまな意見交換をすすめました。
施設長の指摘にある専門的知識資料を用意し、主に認知症の方への支援で始まった「パーソンセンタードケア」の考え方やその困難さを河村アドバイザーから、さらに障害者支援の分野での「本人中心、意思尊重支援のプロセス」と実践上の困難さ、課題などを勝本から提示して、職員のこれまでのさまざまな経験や戸惑いを活発に出し合う意見交換になりました。
- 施設には施設の決まりがあり「好きな時にご飯を食べたい、風呂に入りたい」など無理な話で終わっている
- 本人の思いや希望を踏まえずに高齢化して子どもの世話をできなくなった親が「入所施設」を希望することは現実多くある。本人中心といってもそうした親の思いにしっかり耳を傾けることも必要だ。
- 自己決定が大事と知的障害の人の外出時、いつもの店でいつものものを選ぶことを「本人が自己決定した」と自慢する支援者はどうかと思う。
- 選択してもらうといってもそもそも本人の経験不足もあり、選択の幅が狭すぎるのではないかなぁ。
- そもそも我々支援者は本人の思いをどこまでつかんでいるか、つかもうと努力しているか。選択し自己決定するにもあまりにも狭い選択の幅しか提示できていないのではないか。
- その他 いろいろ
「まとめ」として
- パーソンセンタードケアや本人中心支援についての専門的知識は大いに学ぶ必要があるだろうな。
- 同時にその困難さ(本人の意思がつかめない、職場や施設として限界がある、家族の思いも家族介護型日本福祉思想の中では十分に耳を傾ける必要がある など)について現場の支援の中で自己決定支援が大切な柱であることを据えたうえで迷いながら実践していくことが大事なんじゃないか。
- 引き続き、現場の実践の中でいろいろ意見交換すすめていこう。
となりました。
「なかなか難しいなぁ」と言いながらも最後は全員笑顔で明日からの実践に希望が持てたような気がします